
兵庫県における漢方医学の健全な普及を通じ、漢方医学の臨床に携わる医師の診療の質を向上させ、漢方治療の社会的評価と認識を高め、保険診療の内容を充実させること
もともと漢方医療に永らく携わってこられた多くの先輩先生の率直なご意見を県の実臨床に反映し、将来漢方を臨床の中で応用したいという、どちらかといえばこれまであまり漢方医療に関わりの少なかった先生方に教育の場を与える目的で1998年に「兵庫県臨床漢方研究会」として発足、2002年に兵庫県医師会の専門分科医会として、「兵庫県臨床漢方医会」と名称変更
兵庫県臨床漢方医会会長を拝命しております、兵庫医科大学の後藤章暢と申します。本医会は1998年に「兵庫県臨床漢方研究会」として発足した組織が、2002年に兵庫県医師会の専門分科医会として、「兵庫県臨床漢方医会」と名称を変更して、現在に至ります。多くの兵庫県下の漢方医療にご造詣の深い大田黒義郎先生を中心とした先輩先生方の御尽力で本医会の基礎が築かれました。私自身、泌尿器科医として初代会長の守殿貞夫先生のもとに本医会に参加させていただき、今日に至っています。研究会設立当初は漢方医療のエビデンスを重視した研究に打ち込んでおりましたが、兵庫県臨床漢方医会は臨床に携わる医師の診療の質の向上を目標としており、その延長線上に漢方医療の普及を考えております。設立当時は日本で4番目の県医師会の分科医会として承認されました。兵庫県下の神戸大学と兵庫医科大学の学生から若手医師、漢方治療に経験の浅い医師の皆様に、できるだけ漢方医療を普及させることが私の会長としての務めであると考えております。そのために兵庫県臨床漢方医会の活動として、各理事には担当を決めて、医会の活動を精力的に行っていただくように計画しています。ちょうど私の着任時にコロナ騒動があり、活動も不十分なままになっていました。ポストコロナ時代に入り、漢方医療が大きなウェートを占める高齢者医療に関しても、社会的な価値と個人的な価値の相違によって医療もかなり複雑になってきています。ぜひとも漢方医療にご興味のある先生方にはこの医会に入っていただき、ともに活動して頂きたく、お願いいたします。
兵庫医科大学 研究基盤教育学
後藤 章暢